8/25am7:00

朝も暑く早くに起きてしまった。
そういえば小坂はどうなったのであろうか?
駐車場には何事もなかったかのように車がある。
近づくと小坂の生存が確認された。

小坂曰く。、相当びびったらしい。
んで、寝たふりを決め込んでいたらしい。


コンロに火を入れトーストを焼き朝食を撮る。
今朝はもののけ姫の舞台にもなった白谷雲水峡に行く。

田辺君は膝の故障のために車に残ることに


ここの景色も素晴らしかった。
苔むす岩や木々
深い森に水の音




世間の喧噪を忘れるようだった。二時間ほどで山を下り
車に戻る。


大浦温泉に向かう
「通向けの秘湯。海に向いていて閑静である。」らしい。
道標に従い山奥に入り再び海に出た。

そこには薄汚い一件の建物が・・・・・
温泉らしい・・・・
まじかよ。


まあ風呂はきれいだろうと期待し建物に入る。
そこには典型的なやくざな親父がいる
腹は出ており、やくざ顔、光り物が輝く
何でこんなに薄汚い温泉で光り物が買えるんだ?


(妄想その@)
昔はやくざの大親分で今は屋久島で隠居生活
果てまた、鉄砲玉として使われてほとぼりが冷めるまでここにいる・・・・・


(妄想そのA)
ひょっとしてぼったくり温泉・・・・・
まさか、入り口では300円しか払わないが
風呂に入って体を洗おうとしてイスに座るとチャージが掛かり。
つかった石鹸はフランス製
お湯は南アルプスの天然水?
最後にはお姉さんが出てきてマット洗いを・・・・・

なんて恐ろしい温泉なんだ
怯える私の横で、おっさんは飼い犬と戯れている。


(妄想そのB)
再び私の脳裏を悪い予感がはしる。
俺が、犬嫌いなのを知っていて・・・・
しかもこの犬は一件雑種だが
その真実はどう猛な猟犬。
引き裂かれる体は自らの晩餐・・・・

なんてこった。
ってことはなく風呂に行く


そこには建物に相応した薄汚い浴槽と熱いお湯がはってあった。
後は何のかわりばえもなく普通に風呂にはいり
窓から特に良いとも思えない海を見る


風呂から上がると田辺がお菓子を食べている。
やくざがくれたらしい。

手を出しちゃったのね・・・・・
フルーツとドンペリには注意しなきゃいけないのに。


みんな続々と風呂から上がってくる。
おっさん、漬け物やらお茶やら次々と出してくる。
実は(・∀・)イイ!おっさん何だろうか?



なにもなく、温泉を去る。




宮乃浦に戻り、スーパーで弁当を買いベンチで食べる。
今日は最後の夜なので、派手に焼き肉をすることにした。

高級和牛や刺身を買い込みなどを買い込み。
島の真反対にあるロッジに向かう。
一周、100kmあるもんだから結構時間が掛かる。
荷台に荷物と一緒に乗車の仁君がうなりをあげる


「熱いです」

「そりゃ夏だから暑いよ」

「いや、暑いんです」

「わかったちゅうねん」

「・・・・・あち」


そうやらこの車、ブレーキを多用すると荷台の底部が熱くなるらしい。
さわってみると結構熱い。

可哀想なので、吉田に交代を命じる。


ロッジに到着。
車の荷物をすべて降ろし整理をしなおす
みんなで海に行く
昨日と替わらなく美しい


みんなに夕食の準備を任せ、近くの防波堤に釣りに行く
夕方のひとときを吉田と一緒に過ごした

ロッジにもどると夕食の準備はほとんどできていた
ビールを冷やす氷を買いに吉田と出かける
漁協の氷自動販売機で氷を買うことに
この自動販売機、なんと二階建ての建物すべてが自動販売機なのである。
一階の操作室のような所で、配電盤のような装置を操作する
コインを入れ、二階から伸びるホース(直径が30cmほど)の先を吉田が持ってきたクーラーボックスに固定している

スタートのスイッチを押す
その巨大な装置が、ビーーーと警告音を鳴らす
そして、施設全体がうなりをあげ始めた
二階部分でドンと音がし、ついでガリガリガリと大音響
そして、二階から転げ落ちてくる氷の音がだんだんと近づいてくる
ガラガラガラ、スローモーションのように近づいてくるがかなりのスピード感!
そしてついに!
ホースの先端を支える吉田の手を襲いながら氷はクーラーボックスを埋めた
そして嵐は過ぎ去り、後には吉田の引きつった顔と大爆笑の私があった

あまりにも面白かったのでもう氷は必要ではなかったが再来し小坂にやらしてみた



ロッジのベランダで宴会は始まった
短かったが楽しかった屋久島での毎日を思い出し飲んだ




隣に来ていた地元の方と仲良くなり途中からは隣におじゃまして一緒に飲んだ
おっさん達とのトークは熱くなり
小坂が愛とセックスについて大激論を交えるほどになった
自分の母親より少し若いぐらいの人と語り合い楽しかった
味田君の俊子さんへのプロポーズがあったりもした


屋久島最後の夜は更けていった